2013年12月29日日曜日

2006年8月15日

さて、旅日記の続きを報告しなくちゃ。

さぁ〜てと、これから執筆作業が山程あるからね、

袖を捲り上げて頑張らないとね。

えっ、犬に袖なんか無いって?

そんなことはないよ、

僕なんか年がら年中毛皮のコートを着ているじゃないかい。

ふふ、自前の毛皮のコートだよ。

そうそう、毛皮で思い出したけれどもね、

人間も毛皮のコートを着たいのなら、

他人(動物)の毛皮を剥いだりしないで、

自分自身の皮膚でコートを造ればいいんだよね。

だってね、他人の命を奪ってコートにするなんて、身勝手なんだもん。

人のコートで自分を飾るのは、止めようね。

さて、旅日記の続きを報告しなくちゃ。

忙しいなぁ。

旅日記 2004年8月

真夏の夜の夢を見る。

更に暑い日が続くセミが鳴いているね〜。

ジリジリジリジリ〜、

焼けるように暑いからかな?

暑いし、蒸し暑いね〜。

僕はバイエルン生まれのミュンヘン育ちだから、

高温多湿は苦手かなぁ。

とことこ歩いていると、

あちこちで枯葉を手間をかけてわざわざ棒状にしておき乍らも、

それに火をつけて、口で息を吹き掛けて燃やしながら

灰にするのを趣味にしている人間を見かけるなぁ。

あれって、煙草と言うんだってね。

不思議だよ、造ってから又壊すんだね。

う〜ん、もしかしたら蚊避けに使っているのかも知れないね。

僕は、その煙があると嫌だな。

だって、何も咽に引っ掛かっていなくても咽せちゃうしね〜。

しかも毛皮にも臭いが付くんだよ。

犬の本能が「健康に悪い」と言っているし・・・。

若い人も結構あのポータブル蚊避けを灯しているね。

人間の雌も結構燃やしているんだ〜、へ〜。

お金で買って、燃やすんだね。

そして、燃えながら灰を落として短くなっていく煙草を、

誰が一番最後まで指の間に挿んで

熱いのを我慢できるかを競っているんだよね。

不思議なゲームだなぁ。

犬の鼻にはツンツンと臭うタールも入っているようだし。

あ、そう言えば道路の塗装、アスファルトだったよね、

あれもタールの固まりなんだよね。

そうか〜、人間の中にはタールが、

キスをしたい程好きで仕方がない人もいるから、

煙草にキスをするんだね。

えっ、息を吹き掛けているんじゃなくて、

煙吸い込むから煙草が燃えて短くなるんだって?

吸い込んでいるの?

蚊避けの煙りを〜???

増々解らなくなってくるよ。

肺はどうなるの・・・?

まわりにいる人が嫌でも吸い込んでしまう副流煙だって、

煙草のフィルターを通して吸う本人が吸い込む煙よりも

毒素成分が多いと判明しているからね・・・。

複雑な気持ちになる現象だね、この煙草って。

それにしても、短くなった煙草の火が

いくら熱くて我慢ができなくなったからと言って、

吸い殻を地面に捨ててしまうのは格好よくないなぁ。

地球は灰皿じゃないもんね。

ポータブルの灰皿を常に胸ポケットに忍ばせて、

必要な時にそれをサッと取り出して

煙草の灰や吸い殻をその中に納める人間も、時々だけど見かけるよ。

煙草ゲームをする人間が皆そうだと格好いいんだけどな?。

犬としては、歩くところに必ず落ちている吸い殻を発見する事は、

空き缶とか他のゴミの場合も同じだけど、

空しさを感じてしまうんだよ。

そうだな、

胸ポケットのないTシャツとかを着ているから

携帯灰皿という発明品を持ち歩けない人間もいるのかも知れないなぁ、

うん、だったら、紐で灰皿を頭の上に固定すれば、

とっさの雨にもいいし、

日除けにもなって、

大変よろしい事ではなかろうか。

ねぇ。帽子代わりにもなるよね。

ご主人様から以前聞いた話を思い出すな〜。

シュタードゥラー先生の最後から2番目の愛犬「カティー」が

癌で最後大変苦しんでいたので、

安楽死させてあげるしかなくなったある晩の事だった。

注射に駆け付けて下さった、

永年の主治獣医さんのドクター・マルクワルト先生に

「息子さんを愛していたら、そのヘビースモーキングを即刻お止めなさい」

とお話をされたんだって。

当時、息子さんは14才くらいで、

ドクターも人の親として「心配です」と

シュタードゥラー先生に一言漏らした事があったらしく、

先生が「貴方は我が身を以って、大人としての、

親としての生きざまを息子さんに示す事ができます。

体に悪いと知っていて何度も止めようと試みてきたが

失敗した禁煙を止める事で、

意志の強さ、潔さ、貴方に二言はない、と言う事を示すのです。

この禁煙は、つまり父としての息子への愛ですよ!

そんな父親の姿を見て、息子さんは貴方を尊敬するようになりますよ。

煙草は嗜好品だし、健康への害以外に何もないです。

ドクター、煙草はお止めなさい」と、

犬との別れ際の哀しみの中で、

懸命にドクターを諭すシュタードゥラー先生でした。

その姿にドクターは心を打たれたのでしょうか、

シュタードゥラー先生とご主人様が二人で数日後、

新たに家族に加わった子犬の「ドゥンヤ」を連れてドクターの診療所を訪れた時、

ドクター・マルクワルトはシュタードゥラー先生に

「煙草を止めました」と静かに微笑みながら語っておられた。

本当にドクターは一発で禁煙者になったのでした。

数年後のある日、

又ドゥンヤを連れて予防接種に訪れた折、

診察室に感じの良い若者がドクターのアシスタントをしていた。

それは、父の姿を見て育ち、父の跡を継ぐべく

獣医の道を選んだ息子さんだったのである。

息子さん、幸せだね、

格好いいお父さんをもって・・・。

風に吹かれて今日も旅ゆくウイちゃんであった・・・とさ。

ゴテッ! 

痛たたぁ・・・、

格好つけて上ばかり向いて歩いていたら、つまづいちゃった。

歩けば棒に当たる犬って、もしかして僕の事だったの?

僕の為に、僕が生まれるうんと昔から

僕専用の諺をもっている日本という国は、凄いねぇ。