2013年12月29日日曜日

念願のサロン・コンサートによせて

皆様、お健やかにお過ごしの事とお慶び申し上げます。

この度は、2009年10月12日(祝)に、念願のサロン・コンサートを再会することが叶います。 永年続いた広尾のサロン・コンサートの会場は、楽器の不具合の為に諦めざるを得ず、新たな場所を探し続けておりました。しかし、楽器、空間、お食事の条件などが揃ったところが見つかりませんでした。 ホールと違い、間近で演奏の微妙なニュアンスを味わえるサロン・コンサートが大変ご好評を賜っておりましたのと、日本ベアタ・ツィーグラー協会主催のピアノ・リサイタルをお休みさせて頂く今年こそは、何とか良い場所を、と願っておりましたら・・・、なんと、藤原由紀乃後援会のお心篤き会員の方が、素晴らしい所をご紹介して下さったのです! 品川駅から歩いて10分、住宅街の路地を曲がったその時!なんと、ドイツ地方の伝統的な造りの建物が、木々に見守られて2棟も建っているではありませんか!ここはドイツ?えっ、でも、確か、品川駅の近くでは? 一瞬にして、まるでドイツへ来たみたいでした。懐かしさが私の胸を躍らせました。レストランに入ると、雰囲気がドイツですが、出るフランス料理が絶品。オーナーの指揮者の方のこだわりで、建具、柱、窓、そして床板まで、すべてドイツで伝統家屋を支えていたものばかりだそうです。特に、レストランとコンサート会場の床板は、厚みのある無垢材の為、音響的には申し分ない存在となっております。 ドイツの中世の市街中心部に今も残るような石畳を挟んだ別棟に入ると、下の階にはクリスマスグッズを販売しているお店があり、そこはドイツのクリスマス市そのものでした。 上階の、コンサート会場とチャペルとして使用される空間は、またなんと素敵なのでしょう。そこに待っていたスタインウェイの歌い易い素敵な音色が、会場の素晴らしい音響と融合する此処こそ、サロン・コンサートには理想的な場所でした。

品川駅を降り立てば、ドイツに行ける、そしてドイツでのサロン・コンサートとフランス料理が楽しめる・・・、そんな「ドイツへの音楽の旅」をご一緒しませんか? 当日、ドイツの素敵な空気を皆様方と共に味わえるのを心待ちにしております。

2009年9月吉日 日本ベアタ・ツィーグラー協会藤原由紀乃